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メモ
原稿書き終わったら、次書くものの一部メモ書き留め。



ラブマに知的好奇心を芽生えさせるに至って、侘助がまず最初に行ったのは人間を参考にすること。人間の知的好奇心を参考に、AIにそれを埋め込む、それは考えるまでもなく大前提だった。
そして、侘助が真っ先に思い浮かべたのは、他でもない自分の、しかし血のつながりのない母、栄だった。まあ、侘助は「ばあちゃん」って呼んでるわけだけども。
栄の普段の厳格な態度とは裏腹に、時折浮かべる無邪気な笑顔。知的好奇心とは誰しもあるものだが、その子供のような笑みが、侘助は瞼に浮かんで離れなかった。
ラブマシーン製造の過程で、そのAIへ自分の思いが入らなかったと誰が言えるであろうか。勝負事が好きだ、夏希の花札勝負に絶対のってくる、そう確信できたのは無意識に分かっていたからではないのだろうか。栄は、武家血筋の一番の強気で、例え負けると分かっていても勝負に挑まずにはいられない家族の、その当主であり、そして、一家内でも最も花札が好きな人だったのだ。そう、本当に僅か、目に見えるほどでもない、ラブマシーンの科学でも測りきれない真底に、侘助の栄が眠っていたとしても、おかしくはないだろう。
ラブマシーン、なぜお前は助けに来てくれたのだろう。自分の手で君をつくっておきながら、その同じ手で破壊まで持っていった俺を、なぜ君は助けてくれるのだろうか。
自ら家を出た俺を、それでも「ご飯は食べたのかい?」と迎えてくれた俺のばあちゃんと、その姿がだぶってみえるのはなぜだろう。
――あんたは、それでも、私の大切な家族だからね。
俺のばあちゃんの姿が見えた気がして、そして、消えた。
目の前なんて何も見えなかった。
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【2009/09/13 03:44 】 | 未分類 | page top↑
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