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【実体験】ねーねーのなく頃に~G殺し編~【SS】
フォルダを漁っていたらなんか出てきたので。実体験です、ええ、大体。

ねーねーのなく頃に~G殺し編~





ぼくは昔書いたまま放置していた原稿の手直しをしていた。まだ話も終わっていないが、設定ももう少し練って付け加えたいと思っていたので、逆に原稿が途中であって佳境に到達していないことが幸いしていた。
そんなことを考えていると、突然階上から姉が駆け下りてきた。姉は慌てふためいた様子であたりに叫び散らした。
「ゴ×××が! ゴ×××がでたよ! ちょっと、風、退治してよぉ」
そういわれましても。ぼくは原稿をやっているのですが。
「ねーねーが自分でやってよ」
ぼくは姉のことをねーねーと呼ぶ。以前は恥ずかしく直そうと思ったこともあったが、今はもうどうでもよくなっている。ただ、大人になってもそう呼ぶのかと考えたら少しどうにかしたくもなってくる気がしないでもない。
「そういわずにさあ、やってよー」
しつこく姉は粘ってきた。ぼくも初めは自分でやってよと言いはしたが、結局姉は自分に頼るだろう。かつて蟻を食べたことがあるという嘘か真かの伝説などないかのように、姉は虫が嫌いなのだ。
優しいぼくはしょうがないなあとばかりにあっさりと折れてパソコン前から立ち上がり、武装準備を整えた。まずは、スプレー式殺虫剤。過去の経験からほとんど効かないことは承知であるが、あるとなんとなく心強い。缶で殴り殺すわけでもなく、ただ手が塞がるだけなのだが、心理的な問題だ。そしてきっと効かないとわかっていながらも使うのだろう。そして、新聞紙。これは欠かせない。というより、それしかない。決め手というより、仕留めるにはこれしかないのだ。初めも最後もこれにつきる。最後にスリッパ。これは仕留めるのに使うわけではない。一度ゴキブリを潰したスリッパを履くなんて耐えられないのに、よく漫画やアニメでスリッパでゴキブリを始末する行為が見受けられるが、どういう神経なのだろう。そのまま履いているのだろうか、それとも客用にし、客にはかせているのだろうか。それとも捨てるのだろうか。そんなことを考えたかどうかはともかく、ぼくはとりあえずスリッパを履いた。ゴキブリを這った場所、そして潰すかもしれない場所を素足で歩こうとは思わない。
それらをばっちり装備して、ぼくは狭く勾配の大きな階段をのぼり階上へと向かった。
「ゴ×××はどこにいるの?」
「え、私の机の下」
「まだいるの? どっかいっちゃんたんじゃない」
「いや、まだいるよ、さっき椅子ずらしたらでてきてまた椅子の下に逃げていったから」
そんなことを言いつつ、気付くと姉の部屋だ。ちなみに奥の襖をあけると僕の部屋で、ほとんど開いているためプライバシーもへったくれもない。ただ、ぼくはあまり気にしないなく、一種姉を女と見ていない節があった。姉はただ姉にすぎなく、そして家族仲も兄弟仲もさして悪いわけではない。
もしや、ぼくの部屋にゴ×××が逃げ込んでやしないだろうな、と思いつつ。段差があるからそんなことないか、と無理矢理自分を納得させた。ゴ×××に段差もへったくれもないのではないか。だが少なくとも、ぼくは目の前で逃げ回っているゴ×××が途中で段差をのぼるなどという行為に走ることを見たことがないので、きっと必死になったら段差を乗り越えられないシステムにでもなっているのだろうと勝手に納得させたかどうかはわからないが、ぼくは姉の机と向き直った。
椅子はおさめられている。椅子にかかった服や鞄、下に入っている雑多なもので机の下は見通せない状態だった。けれど、ぼくは何かを感じていた。
やつは、ここにいる。
それは、確信だった。
「えっと、どうやっておびき出そう」
正直、でてこないで欲しい。けれど、でてきてヤツと対面しないと、この闘いは終わらないのだ。
うーん、と考えつつも、ぼくはなんとなく手元にある殺虫剤を椅子の周りにぷしゅーとふきつけてみた。椅子の下ではない。椅子の周りだ。効き目のないことは分かっているから、あえて周りにまいてみる。だって、いくら効かないといっても、椅子の下に直接吹きかけたらでてきてしまう。その心構えがまだなかった。
「ちょ、ちょっと」
椅子の下や椅子にかかっているものにスプレーがかかっているのはもちろんで、姉が声をあげたがぼくは気に留めなかった。
そして、もちろんだがヤツはでてこない。逆にでてきたら困る。
ぼくは戯れにとばかりに、腰を落とし、手に丸めた新聞紙で床をぱんぱんと叩いた。
「へいへい、出ておいで」
おちょくるように、床をぱんぱんと叩く。ただの一興だった。遊びに過ぎない。こんなもので出てきはしないだろう。そう思っていた。
だから、驚いた。
ヤツは、椅子の下から出てきたのだ。
「うおわああっ」
僕と姉は一緒に声を上げて飛び退った。もしかしたら、椅子の周りに吹き付けた殺虫剤が、椅子の下にまでもわもわとたどり着いたのかもしれない。
気を許したのは一瞬だった。ぼくはそこまでおろかではなった。
殺らなければ殺られる。それは本能的に刻まれていることだった。殺られるとは身体的な意味ではなく、精神的な意味だ。今ここで殺らなければ日々この部屋にはゴ×××がいるという恐怖心と闘いながら過ごしていかねばならない。そんなものゴメンである。
ぼくは一瞬の隙をうめるように、すっと腰を落とし、一歩足を引き、着実にヤツを視界でとらえ、手にもつ武器を振り下ろした。ただ勢いに任せてではない。まず一撃は、相手を捕らえること。それが肝心だ。仕留めるのでなく、相手の動きを鈍らせる。少しでも動きがとめられればいい。だから、力を最小限に抑え、武器をあてることに専念した。ただ力任せに殺ればいいというものではない。こういうときこそ、冷静にならなければならない。
そして、結果それは成功した。叩いた拍子に、相手が仰向けに倒れたのだ。じたばたと起き上がるように足掻くが、ヤツの形状がそれをなかなか許さない。今ここで思い切り武器を振り下ろせば、やつを仕留めるまでは行かなくとも、身動きが取れなくなるくらいにまで痛めつけられるだろう。けれど、ぼくはそうしなかった。万が一はずれたら。横をかすれたら。その可能性を考え、ぼくはまた的確にヤツを狙う道を選んだ。あたればいい。少しずつ痛めつけられればいい。勢いで、相手を俯けに戻してしまわないように。あまり叩きつけ、武器にやつが張り付き元に戻ってしまわないように。けれど、ダメージが与えられる勢いで。ぼくは叩きつけた。一度、二度、三度。回を追うごとに力が強くなる。
殴れ。殴れ! 殴れ!! やつが動けなくなるまで。ヤツがこの世をはこびれなくなるまで。殺せ。殺せ! 殺せ!! 死ね! 死ね!! 死ねええええええええええ!!!!!!!
お前がいるから、世が平和にならないんだ。お前なんか。お前なんか!!! ただ人をいたずらに怯えさせ、傷つけ、気まぐれに飛び掛ってくるだけじゃないか。お前がいるからっ!! お前なんかあああああああああああああああああ!!!!!
殴る。殴る。ただひたすらに殴る!! それしか頭になかった。
死ね。死ね。死んでしまええええええええええええええええええ!!!!!!!!
やつは中々にしぶとかった。表皮が武器にはりつき、足をもがれても生きている。仰向けでじたばたともがいている。こんなヤツでも生にしがみつくのか。
なぜお前なんかが生きている! お前なんか生きる資格などないんだ! ここで死ね!! これでもう誰も傷つけることもなくなる!!! ここで惨劇は止めるんだああああっ!!!!
渾身の一撃を振り下ろした。慣れない武器の軌道筋ももう把握していた。そして、結果命中した。やつは動かなくなった。
やった。やったぞおおおおおおおおおお!!
ぼくはやったんだ!!!! あははははははははははははははははははははっははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!
一種の狂喜をぼくは感じていた。そうだ、ぼくはやったんだ、殺したんだ、悪を倒したのだ!!
「もう、動かないかな」
そう呟いてみる。動かないのはもう明白のはずだった。
けれど。
「まだ、ちょっと動いてるよ」
姉がかがみこみながら、言った。ちなみに姉の両足にもしっかりとスリッパが履かれている。階下に下りたときに履いたのだ。自分の保身にかけてはぬかりない人だった。
まだ、生きている?
けれど、この手に確かに手ごたえを感じたはずなのだ。まだ生きているだと?
ぼくも屈みこみ。最低限顔を近づけて確認する。確かに、まだ時折足が痙攣するように動いていた。
お前たちは、どれだけ生命力がしぶといんだ。なぜお前らなんかが、こうも丈夫な生命をもっている!! もっとかよわい人たちになぜその生命力がない!!!
ぼくがそう思い神を呪ったかどうかは知らないが、ぼくは最後の留めとばかりに二回、武器を振り下ろした。けれど、それでもやつらはまだ死んだかどうかは分からない。
「ティッシュとってきて。箱ごと」
ゴ×××討伐に関しては協力的な姉に頼むと、すぐさま隣の部屋からもってきてくれた。姉が無造作にとりだした幾枚ものティッシュを左手でうけとり、床に横たわるヤツをつまむ。
そして。左手で。ぶちいいっと!!! 直に!!!!! ぼくはやつをつぶしたっ!!!!!!!!!!!
それが最後だった。手に生々しい感触を残したまま、やつは根絶した。それは間違いなかった。
勝った!! ぼくは、勝ったんだ!! ヤツを倒せたのだ!!! 勝ったのだああああああ!!!!! あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤツの表皮がへばりついた武器をにぎりしめながら、ぼくは勝利に酔いしれていた。





Gとかゴ×××とか滅すればいいのに…
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【2010/07/22 12:16 】 | 未分類 | page top↑
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