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【作詞ヒストリー】『With...』について
作詞を始めてもうだいぶ年数もたち、作詞を手掛けた曲が70曲を超えたらしいので、
自分の心の中のまとめの意味も含めて、過去の作品について、
今まで書いていたこと、書いていなかったことを、気が向いたときに一曲ずつまとめていきたいと思います。
アルバム曲も含めて紹介していくので、気になった方はiTunesなんかで買っていただけると嬉しいです。

聞いた人それぞれの解釈がある、というのが大前提ですので、
別に僕が書いてあることがすべてその詞の正解というわけでもないです。
自分の詞のイメージが壊れる、という方はスルーしておいてください。

初回なので長いかと思いますが、
いつもこの文量なわけではないと思います。
その時の気分により適当に加筆修正いたします。
今回は僕がボカロで一番初めに歌詞を書いた曲、『With...』になります。
それでは以下どうぞ。


『With...』について

この曲の話をする前に僕のボカロの前の作詞遍歴をあげておきます。
中学生の時に作った作詞ノート、姉のバンドでオリジナル曲を作ったときの姉の補作詞。
前者に関しては、多分漁ればまだ残っていて、振り返りたくもないんですが、
「クジラのうた」と「fly away」という曲があったことを覚えています。
「クジラのうた」はクジラはうたをうたうんだ、という話をどこかの漫画で見まして
(怪盗セイントテールの巻末についてる読み切り漫画とかだったと思います)
そこから着想を得て書いた歌詞です。
「fly away」は確か卒業の曲です。詳しくは覚えていません。
他にも、作詞の仕方についてそのとき勉強した際、「既存曲に自分なりの詞をつけて練習するとよい」
ということがどこかのサイトに書いてあったので作詞の練習として
そんなことをしてノートに残していたはずですがよく覚えていません。
姉のバンドの曲は確か、「ロミオは夜明けを見るだろうか」とかいうタイトルに決まったそうですが、
タイトルのネーミングセンスは姉なので、ロミオの青い空の路地裏感とかそういうのとか
曲名のつけ方に血筋を少し感じます。
その際も、まったく浮かばないという姉に対して「ここにこういう歌詞はどうだろう」と八割くらい僕が
書いた気がしますが、これもあんまり覚えていません。

「With...」は僕がボカロで初めて歌詞を書いた曲です。(以下With)
なぜこの曲の話の前に過去の黒歴史を書いていたかというと、
それまでちゃんと「オリジナル曲」を意識して一つの作詞をしたことが
なかったということが言いたかったんです。
ボカロ曲で初めてであり、なおかつ僕が「ちゃんと作詞をした」と思える初めての作品がWithになります。

そしてこの曲は僕のスタートの曲であり、2016年1月12日時点で唯一の詞先曲でもあります。
今まで手掛けた作詞のほかの曲はメロディから作詞をしてますが、詞先の曲はこれまでWithのみです。
なので、本当に自分の中でも特別で特殊な位置づけの曲となります。

この曲の話をする前に、この曲が制作された背景について説明します。
ニコニコ動画の「この商品をクリックした人のうち、○○人がこの商品を購入しました」
みたいなのが動画の下の市場に出てきますよね。
その市場のリンレン購入者が1000人になったら記念に何かをしよう、という企画が知り合いの間で
立ち上がりました。
リンの曲、レンの曲、リンレンの曲の三つを作ろうという話になったのですが、
提案した集まりがレン廃の集まりだったので、まずレンの曲が作られることになりました。
細かい流れは覚えていないのですが、僕が作詞をする担当になり、れれれPが曲をつくることになりました。
そうしてできあがったのがこの曲です。
絵師さん同士で線画の交換をして色を別の人が塗ったり、そういうお祭り的コラボ要素もありました。
この通称1000人企画の提案者がはじめ企画主になったのですが、どのタイミングかは忘れましたが、
色々ありまして最終的に僕が企画主になりました。
しかし、当時高校生の僕は企画を抱えきれずレン以降の曲がお流れになってしまいました。
(それでもリンの曲は後程あがりました)
抱えきれなくなった要因は色々あるのですが、その責任は重く自分の心にのしかかっていて、
なのでこの曲を思い返すととても苦い思い出も蘇ってきたりします。今はもう大丈夫ですけど。
そんな背景があり、この曲ができあがりました。

Withはその後の僕の作詞に込めるメッセージの方向性なんかを決めた大事な曲です。
前述した「中学生作詞ノート」の中でも、使えるような、自分の気に入った言葉やメッセージを
抜き出して作詞という型に嵌めなおしているところが多いです。
その当時の自分にとっての、自分が大切に磨いてきた宝石をちりばめたみたいな歌詞でした。

特に僕が初期のころに大切にしていた雰囲気やメッセージは、
「やさしさ」とか「あたたかい場所」とか「自分のできるところまで頑張る、頑張りすぎないこと」、
「夢を忘れないこと」だったりします。
最近はもうほんと色々書くようになりましたが、初めのころは特にこういうのが滲んでいると思います。

作詞の中身に入っていきます。
Withは「これからも一緒にそばにいよう、というメッセージをレンの視点で書いた歌詞」です。
今見返すと1番のAメロでなんで雨降ってるんだろう、と思ったんですが、
雨音というのもメロディの一つで、少し寂しいような響きもあるけど、
その中でも優しい歌を君と一緒に今奏でている、というものが書きたかったのかと。
外の雨の冷たさと、中の温かさ、やさしさを対比している点も。
二人の世界、とか、二人の部屋、ってものを強調したかった意味合いもあると思います。
レンとみんな(マスター)が出会った時期なので、発売の時期を示して冬の出会い、となっています。
無邪気な夢を語っているのはマスターのほうで、まだであったばかりでよくわからないけど、
でもレンの視点で「無邪気な夢を語る」と見えているということは、輝いた顔で語っているように見えたんだと思います。

サビで「泣きそうなくらいに」って出てくるんですが、僕はよく詞だけじゃなくて小説を書いていても、
主人公を泣かせています。僕が「泣く」って書いているときは、「安心」とか
「相手が自分を許容してくれた」とかそういう感じの描写が多い気がします。
作詞家自身が泣き虫なのでたぶん似るんだと思います。
泣く、ってものが自分が書いててしっくりくる表現なのかもしれません。

相互救済、なんてのが僕が書くものの基本なので、二番は変わって、
レンの側から手を差し伸べて、あたたかい場所をつくってあげようとしている歌詞になっています。
二番のBメロの

 夢が叶わないことよりも
 夢を失うことのほうが寂しいから

って歌詞が、この曲の中で一番言いたいところだったりします。
以前、この曲の感想で「風さんの無理過ぎない前向きさが好きです」と言ってくださった方がいました。
本当に自分が伝えたいのがこういうものなので、とてもうれしかった覚えがあります。

そのあとのサビの

 明日は見えないけど
 あなたはいつでもひとりじゃない

って個所も、「僕と一緒にいれば明日なんかすぐ見えてくるよ」とかそういうなんでもすべてが
前向きになる無敵さがあるわけじゃなくて、「不安があっても、それでも、僕だけは必ずそばにいるよ」っていう、
なんていうか、程よい前向きさを醸し出せていたらいいなと思っています。

最後のサビで1000人要素を足しました。
この曲のそれ以外の歌詞は作詞ノートから抜粋してちりばめたものが多いのですが、ここはきっちりと書きました。
1000人記念の曲なのにまったく1000人要素がねえ!とここを書くまで思ってた記憶がありますが、
割ときれいにまとまりました。
1000人それぞれの輝きがあって、それぞれの軌跡があって奇跡をおこす。
僕は「キセキ」を奇跡と軌跡でかけるのが好きなので、ほかの曲でも
「キセキ」と書いていたら両方を指しているつもりです。
軌跡があってこそ、奇跡が起こるんだっていう僕なりの考えです。

With...は色々初めてのもので、
だからこそ拙い部分や青い部分もあるかと思うんですが、
その分、今の自分から見ても純で透き通っていて、
本当に原石みたいなものに見えます。
この曲ができた背景も含めて、自分の青さをひたすら思い出したりもしますが、
けれど逆に、経験がなかったからこそ、拙くも大切に言葉を紡いでいる自分を感じられます。
今ではもう簡単に「青い言の葉」なんてフレーズが出てきたりしますが、
当時はこのフレーズを一つ出すだけでも(おおお、この表現すごいいいかも!)なんて
心の中で考えながら書いていました。

そんな色々初めての曲がこのWith...になります。
ぜひ聞いてみてください。


■動画


■収録アルバム
オールタイム れれれでぃお!
http://yaplog.jp/lelele-p/archive/151
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